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シュノーケリング賛歌。 [2019 石垣島]

おはようございます、38kicksでございます。
前回書いたように、2018年の秋に検査入院、2019年に手術のために入院した。特に昨年の入院は2週間コースで、その後もしばらくは安静にしてなさいということで、いい機会だと思って仕事を辞めてしまった。退院後に半月ほどまったり過ごしてから違う会社でバイト君として復活した。ここ15年くらいは現場の責任者で気張ってきたので、ペーペーのバイト君は気分的に随分と楽でそのままぬるま湯に浸かっていたくなってしまったが、給料が安すぎて貯金がどんどん減っていくので、会社の犬となって働く決意をして社員になった。面接の時に、研修の三か月が終わったら5万円アップと言われたのだが、未だにアップしてくれないのはなぜだろう。不思議な会社である。

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2019年 晩夏 石垣島旅行記 その6
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石垣島に毎年行っていると言うと、たいていの人は「ダイビングですか?」と聞いてくる。なぜ「シュノーケリングですか?」と聞いてくる人がいないのか不思議である。世の中のたいていの人が石垣島でダイビングを経験しているというのならわかる。「石垣島でダイビングって最高っすよね」的なノリであるのならば。しかし、石垣島に行ったことのない人でもそうやって聞いてくるのだ。
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夏になるとそこそこの大きさのスポーツショップに行けばシュノーケリングの道具が売り出される。先日書いたような玩具みたいなやつだ。安いものならば、夏休みの近所のスーパーの3階あたりにあるおもちゃ売り場でも売っている。間違ってもダイビング・ギアはない。そもそも、シュノーケリング・ギアではないのがおかしいではないか。オレですら、ギアとか言うと気恥ずかしさを感じてしまうのだが、これはいけないことである。もっとシュノーケリングの普及活動に精を出さねばなるまい。
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これがスキンダイビングになると、なぜか崇高なスポーツになっていく。若干ヨガっぽいところがあって、オレなんかは多少のうさん臭さも感じてしまうのだが、これはスキンダイビングはできそうにもないという負け惜しみ的な感情が我が心を支配しているからだと思うのである。オレだって自由に泳ぎ回ってイルカちゃんたちと遊びたいに決まっているじゃないか。ただ、最近のスキンダイビング界はセクシーな姉ちゃんがもてはやされているような気がしてならないので、私のようなオジサンがスキンダイビングなどしていると石を投げられたりしないか、それが心配なのである。
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お師匠とヨットに乗って海に出たのはいつになるのだろうか。随分と月日が経ってしまったように思える。僕は海に出ると、ライフジャケットに身をゆだねてラッコ状態になって空を見上げているのが好きである。本来、シュノーケリングとは水死体のようにうつ伏せ状態で海に浮かんでいるのが正しい姿勢なのだが、この仰向けでぷかぷか浮いているのが大変に心地よいのだ。ちなみにこの時はマスクもおでこまでずり上げている。こういう無防備な姿はあまり他人に見せるべきではないと、私は両親から教えられて育ってきたので、お師匠以外のショップで海に出る時は自粛気味にしている。まぁ、他ではそんなふうにのんびりしている余裕がなかったりもするのだが。
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このラッコ状態、リーフ内でやっても気持ちよくもなんともない。ぷかぷか感がイマイチというのもある。しかし、なんと言っても解放感が足りないのだ。360°の水平線に囲まれ、上を見上げればきっぱりとした南の空が広がっている。これはダイビングやスキンダイビングでは味わえないものである。どうだ参ったか。
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マイ・フィンのススメ。 [2019 石垣島]

おはようございます、38kicksでございます。
ブログ中断中の出来事で一番大きかったことは人生初の入院だった。腎生検と扁摘パルス療法の為に2回の入院を経験した。先月、1年間飲み続けていたステロイド薬が終わって今は経過観察中。次回の検診の結果が良ければ往復3時間の大学病院ではなく、徒歩圏内の病院に戻ることになり随分と楽になるのだが、今は違う病院に通い始めておりまして、その話はまた今度。

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2019年 晩夏 石垣島旅行記 その5
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例のビーチにインする。久し振りのシュノーケリングである。喜びのあまりついつい力任せにフィンを蹴ったら軽く足が攣ってしまった。あまり無理をしないように気を付けることにした。ちなみに僕はマイ・フィンを持参している。お師匠のショップはちゃんとしたフィンを貸してくれるのだが、たまに子供のおもちゃみたいなフィンを貸し出すショップがある。つま先が痛くなったり、あまり進まないので疲れてしまったり、せっかく楽しみしていたシュノーケリングの時間にストレスを感じることになる。マスクとシュノーケルくらいだったらそんなに荷物にはならないが、フィンははっきり言って邪魔だ。しかし、それでも僕はマイ・フィンを買った。かっこいいじゃん、マイ・フィン持ってる人って(笑)
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僕のフィンはTUSAのKAIL。池袋のマリンショップの兄ちゃんに言われるままに買った。フィンと言えばGULLのMEWが一番売れているフィンだと思いますが、兄ちゃんに言わせれば「全然進まないからお薦めできない」とのこと。KAILはちゃんと進むし、疲れにくいそうです。フィンにも個人の好みがあるから、自分のスタイルに合わせて選べばいいと思う。シュノーケリングは足にフィンという抵抗を付けて運動するものと考えてもらえればいい。普段からランニングをしている僕でも無理をすれば簡単に足が攣ってしまうので、ビーチでゆっくり楽しみたい人ならば少し柔らかめのフィンでもいいと思う。
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あとは大きさですよね。とにかく邪魔になるので、ダイビングをする人はともかく、シュノーケラーでちゃんとしたフィンまで買う人は少ないのかもしれない。僕のように毎年のように石垣島に行きます、目的はシュノーケリングですという人なら買ってもいいとは思いますけどね。
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僕がフィンを買おうと思ったのは、あるショップでおもちゃみたいなフィンを貸し出されたことがきっかけではあるが、その旅行から帰ってきてネットでフィンのことを色々と調べ始めてから見つけたある沖縄好きの方がやっているブログでマイ・フィンを薦めていたからだった。その人もシュノーケリング好きで、やはりおもちゃのフィンにストレスを感じてマイ・フィンを購入したのだが、その人はバックパッカーである。バックパックにフィンを入れる、その心意気に僕は感動してしまった。シュノーケリングが好きならバックパックにフィンも入れるというのか、僕はまだまだシュノーケリング愛が足らないと痛感した。
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朝、シュノーケル・ツアーの集合場所に、メッシュバッグにマイ・フィンとシュノーケルを入れ、腰に薄いウエットの上着を巻き、首からオリンパスのタフを下げたオレが現れると、家族連れのお父さんなんかは少し唖然とした表情になっている時がある。シュノーケリングごときにこいつは何本気になっているんだと、子供がそこいらでパチャパチャやってるもんじゃないのかという感じである。しかし、スタッフはそんなオレに対して仲間意識というか親近感丸出しで接してくる。それは1本目のポイント終了後により明確になる。僕に対してシュノーケラーとして合格だと認めるのだ。僕は泳ぐ前に潮の流れを確認する。ボートの位置と潮の流れを理解していれば、ボートから離れ過ぎることはない。潮に乗って泳いでしまうと意外と速く進んでしまいボートから離れてしまう。しかも、波の底面にいると少しの波の高さでボートは見えなくなる。これでパニックになる人もいるという。僕は泳いでいる最中によくボートの位置を確認する。自分とボートの位置関係を把握していれば安心して遊ぶことができる。その時にボートの上のスタッフと目が合うことがある。離れているしマスク越しなので実際に目は合っていないのかもしれないが、なんとなくアイコンタクトを取っていると感じる。ボートに上がるオレに対する「お疲れ様」に心がこもるのだ。2本目に入る前に、スタッフ同士の会話で、僕らは大丈夫だから他のゲストをフォローしてと聞こえてきたこともあった。
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僕はシュノーケリングをしている時間も好きだが、海から上がって太陽の熱で温められていくあの感じも好きだ。隣で同じように海を眺めるスタッフと口には出さないが「いいよねぇ」という気分を共有している。以前、そんなふうに海を眺めていると、ゲストのオッサンが珊瑚の上に乗り上げてしまい身動きが取れなくなった。素人はフィンで珊瑚を蹴り上げて折ってしまったり、珊瑚の上を通過できると思ってもライフジャケットの厚さが意外にあるのでつっかえてしまうことがよくある(僕は今まで一度もないけど)。乗り上げてしまったら無理やりに動かず、波を待ちふわりと浮いたところで脱出を図ればいい。まぁ、そこのスタッフは口も悪かったこともあるのだが、そのオッサンに向かって「あのバカ」と小声で言い、船に戻ってきたオッサンが膝から出血していると訴えても「唾でも付けといて下さい」と言い放った。オレのフィンを見て「KAILっすね」と人懐っこい笑顔で言ったスタッフだった。

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石垣島のビーチでニモる。 [2019 石垣島]

おはようございます、38kicksでございます。
海外旅行といえば、僕は以前からモニュメントバレーに行きたいと何度も口を酸っぱくして言っているわけだが、以前やっていたブログで言っていたので初めて聞く人もいるはずだ。そうなのだ、昔からアメリカ南部に胸が高まって仕方がない。あの赤茶けた大地がオレを呼んでいるのだ。呼んではいるものの、無料でご招待というおいしい話が転がり込んでくるわけもなく今に至っている。モニュメントバレーに恋いこがれ過ぎて多少の飽きも感じるほどで、最近はフィッツロイが気になっている。山なのでヨーロッパアルプスだろうと勝手に思っていたが、ちゃんと調べてみるとアルゼンチンである。なんとアウトドア・ブランドのパタゴニアのマークはフィッツロイだったという衝撃の事実を40代後半になって初めて知った。実物はもっとトゲトゲしてないか? とりあえず、まだ呼ばれている声は小さいのでもう少し大きな声で呼ばれるまで待ちたいと思います。

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2019年 晩夏 石垣島旅行記 その4

たいして美味しくもない昼飯を喰った後、いったんホテルに戻って小休憩し、お師匠がやってくるのをしばし待つ。晴れてはいるが風が強い。おそらく波も高いのでリーフの中で遊ぶことになりそうだ。みなさんがイメージする石垣島は、一般的な南の島であり、海がきれい、それに尽きると思う。すると、普通はビーチで遊ぶということになる。初心者の方はホテルにあるビーチを利用するのがいいだろう。カップルでイチャイチャ波打ち際で遊ぶにはそれくらいがちょうどいい。しかし、オレのようなシュノーケラーになると石垣島には遊びに適したビーチがほとんどない。米原ビーチだけと言ってもいいだろう。ただし、米原はビーチの構造上、離岸流が発生しやすく、なめていると流されて戻ってこれなくなってたまに死ぬ人がいるので十分に気を付けていただきたい。島なんだからビーチだらけじゃんと思う人がいても当然ですが、基本的には私有地で整備されていないし、つまり、駐車場はないし、ビーチに下りる道は崖で、蜂やハブがいるし、トラブルが起きた際に簡単に助けを呼べる状況ではないのだ。そこで、ショップを利用することになる。ガイドと一緒に遊ぶのだ。このショップ選びが難しい。はっきり言ってシュノーケリングなんてダイビングのオマケくらいに考えているショップが多いからだ。「はい、ポイントに着きましたよ、あの辺りに魚がいますからね、はい、どうぞ」でおしまい、あとは勝手にどうぞというショップもある。お師匠によると、最近は金儲けの為だけにやっているようなショップが多くなってしまったのでなおさらだろう。なので、楽しくシュノーケリングをしたい人は、シュノーケル専門でやっているショップを選んだ方がいい。ただし、他のお客がマニアックなシュノーケラーばかりだと初心者には少し厳しいかもしれない。初心者は少人数限定とか二組限定とかのショップを選べばいい。そういうショップならば、リクエストにも応えてくれるはずだ。
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お師匠は基本的に同じビーチにしか行かないので、オレもきっとそのビーチには10回以上は行っているだろう。今回は少しアプローチが違っていた。車を停める場所の問題だろう。いつもはパン屋の脇を降りていくのだが、今回はそば屋の脇を降りていった。橋の下のビーチで、冷たい小川が流れ込んでいて、海から上がった後はその真水で体を洗うことができるので嬉しいのだ。ガイジンのお姉ちゃんがビーチで読書をしていた。こういう時間の過ごし方っていいですよねぇ。そのビーチで遊ぶのかと思いきや、脇の岩場から隣のビーチに移動したので、結局はいつものビーチに行ったことになる。
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このビーチは水深の浅いところにカクレクマノミがいる。子供でも箱メガネでも見ることができるので、家族を連れてくるにはもってこいの場所である。

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