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山ヤと煙はなんとやら。 ブログトップ

初めての西丹沢は、畦ヶ丸から攻めるべきである。 [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

どうにもこうにもブログの更新をする頻度が減っている。PCを立ち上げるのが週に一回もないのだから仕方がない。ソネブロは一度やめてからの復活でしたが、どうしようかなぁ。

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3月、初めて西丹沢に向かうことにした。西丹沢に対しては渋いというイメージがあり、バスの乗車時間も長いので高校生の頃は行きたいとも思わなかった。西丹沢と言えば檜洞丸である。今回はその檜洞丸をサクッと登ってこようと思っていたのだが、前日になって行先を畦ヶ丸に変更した。美味しいものは後回し的に考えたってのもあるし、試してみたいことがあったのだ。

僕の登山靴はサロモンのXウルトラのローカットである。僕はレベルはどうであれ走る人なので、山でも多少は走れる靴が欲しくてサロモンの直営店へ行って選んだ。Xウルトラはモンブランで行われる山岳レース用に開発された靴で、より登山靴に近いトレランシューズという位置付けでいいと思う。いくつか試し履きした中で一番守られている感じがして安心感があったのだ。走ることが目的ならば、もう少し柔らかい方がいいと思う。XAプロなんて履いた瞬間走りたくなるような靴だった。で、ウルトラは長く履いていると爪先が痛くなる傾向があり、靴下を薄くしたらどうかなと、それを少し短めのルートで試してみたかったのだ。もし、それでも痛くなるようなら、嫁に内緒でプロを買ってしまおうと考えていた。昔は、特に革の重厚な登山靴を履く場合、靴下を二枚履くなんてことは普通だった。今では靴自体の足入れ感が抜群に向上しているので、厚手の靴下を履く必要性がなくなってしまった。今回は少し薄手のサポートタイプを選んでみた。

西丹沢の登山口は小田急線の新松田駅からバスで1時間ちょっとのビジターセンターとなる。正直言って遠いが仕方ない。ビジターセンターから下棚と本棚の二つの名瀑をめぐり、畦ヶ丸山頂を経て大滝橋へ下るコースタイム5時間35分の特に難しいところのないルートである。僕は午前の遅いバスに乗り、午後の速いバスで帰るつもりだったので、コースタイムを30分ばかり縮める必要があった。そんなに急いだつもりはなかったのだが、結果的に4時間で下山してしまいバスを1時間も待つはめになってしまった。

コースの前半は実に西丹沢らしい沢沿いを進んでいくのだが、西丹沢らしいとか言っておきながら西丹沢は初めてである。僕は川好きでもあるので楽しく進むことができた。特に後半の沢沿いのミツマタが奇麗でしたね。僕は花には興味がない。高校生の頃に尾瀬に何度か行っているのだが、ああ花が咲いているねぇくらいなもので、花の名前を覚えたりすることはなかった。こうやって季節を変え、たびたび山に向かっていると、今までとは違った視線で山を眺めることができるなと実感した。
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さて、もうひと頑張りするかと気合を入れたらすぐに山頂になってしまった。あまり手ごたえのない山ではあったが、たとえば、僕がもっと歳を重ねてのんびり山を楽しむようになったらベストな山なんじゃないだろうか。

爪先も最後まで痛くなることはなく、XAプロの購入は諦めるしかなかった。そんなわけで、ローカットはXウルトラにお任せすることにして、ミドルかハイの登山靴を買うことにしたわけであります。
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鍋割山でカップヌードルを食べるのが真のグルメとは言えない理由がこの世に果たして存在するのだろうか? [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

先日の大雨で、西丹沢の檜洞丸へ向かう登山道で崩落が発生し、しばらく立ち入り禁止になっていたが、とりあえず応急処置的なルートが確保されたようだ。もちろん、崩れた登山道が復旧されたわけではなく、ロープが渡されているだけだ。崩落個所は脆くなっているはずだから、これから秋の台風などで被害が大きくならないことを願うばかりである。実はこのルートは9月に行こうと考えていた。しばらくは立ち入り禁止が続くだろうと思っていたので、9月は別の登山計画を立ててしまい、気持ちはすっかりそちらの山に移ってしまっているので、今さら計画を戻すことは考えていない。となると、10月か。よし。

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山に行くのは月に一回と決めている。基本的には平日の連休の初日に日帰りで山に登り、家に帰ってしこたまお酒を呑み、翌日はダラダラと過ごす。当然、天気が悪ければ行くことはできない。今年の1月がそうだった。雨や雪ではなかったのだが、とにかく風が強く、断念することにしたのだ。

そんなわけで2月は相変わらずの丹沢に行ってきた。大倉から鍋割山を経由して塔ノ岳へ登り、大倉尾根を下りるルートである。ここは何度も登ったことのある馴染みのあるルートである。僕はバカ尾根と呼ばれる大倉尾根を登りたくないので、塔ノ岳へ登る際には必ず鍋割山を経由することにしている。通い慣れた分、今の状態を知るには格好のルートである。過信は禁物ではあるのは重々承知だが、地図も持たず、コースタイムも気にせずにいたら、意外とロングコースだったとあとから知った。

2月ともなると、低山とはいえ丹沢でも雪が降る。ヤビツ峠へのバスは路面凍結のため下の蓑毛止まりになっていた。昔は山小屋に電話をして雪の状態を聞くしかなかったような気がするが、今はSNSで情報を集めることができる。ビジターセンターや山小屋のインスタで簡単に調べることができるのだ。2月の半ば、このルートにはほとんど雪はない。鍋割から塔ノ岳へ向かう北側の斜面に少しばかり付いているくらいだった。念のためスパッツとチェーンアイゼンを持参していった。

このルートは大倉から林道歩きがあるので敬遠する人もいるらしい。僕は林道歩きが嫌いじゃないのでまったく苦にならない。本格的な登山道が始まる地点に水の入ったペットボトルがあり、鍋割山荘まで水の歩荷のボランティアをすることができる。僕はグレゴリーの18リットルのトレラン用ザックなので水を入れる余裕がなく残念ながら遠慮しておいた。このザックは冬の帰宅ラン用に買ったもので、トレラン用としてはやや大きいし、登山用としてはやや小さい。今回は鍋割山の頂上で名物の鍋焼きうどんは食べずに持参したカップヌードルを食べるのが目的だったので、お湯を入れた水筒を入れてきたので、脱いだ上着も入れるとザックはパンパンになってしまった。

鍋割山荘の親父は鍋焼きうどんと同じくらい名物である。ネットには親父を批判するコメントが多々あるのだが、山の上まで来て街のうどん屋で注文するのと同じ感覚で頼む方がおかしいと僕は思う。ハイシーズンの休日には2時間待ちもあるという。おいおい、ただの鍋焼きうどんだぞ。僕は山小屋で食べるゴハンにまったく興味がないので、その気持ちが分からない。ただ最近はコロナ禍で山小屋の経営も大変と聞くので、ゴハンを食べてお金を落とすのもいいことなのかなと思えるようになってきた。

9月に行く予定にしているルート上に、ビーフシチューが美味しい山小屋と、揚げパンで有名な山小屋がある。はっきり言って、僕一人のソロだったら絶対に行かないルートだと思う。もし行ったとしても、ビーフシチューも揚げパンも食べないだろう。今回は同行者がいるので、そういう登山もありと言えばありなのかなとは思っている。しかし、よく調べてみると、揚げパンは人気があって週末には早めに売り切れてしまうらしい。そういうのを知ってしまうと、おいおい、わざわざ山に登ってまで揚げパンかいと、少々面倒臭い感じにもなってしまうのだ。
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そんなわけで、僕は鍋割山に登ると、カップヌードルに家で入れてきた熱湯を注いで3分待ってからズルズルと食べ始めたのだが、やや一般的な水筒に入れてきたのでもはや熱湯でもなんでもなく、麺は硬めが好みでもないくせにバリカタでスープは実に飲みやすい温度になっていた。しかし、富士山が奇麗だからこれでもいいのだ。

結局、何が言いたいかというと、僕はこの登山を終えてすぐに山用テルモスと呼ばれる水筒を速攻で買いましたと、そういうことなのである。ちなみにテルモスではなく正式にはサーモスであるらしいし、水筒ではなくステンレスボトルであるらしい。まったく面倒臭い世の中である。

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表尾根があるならば、裏尾根はあるのだろうか? [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

僕が登山をとりあえずの趣味にしていた10代の終わり、ホームグランドは丹沢だった。生物部の夏合宿で尾瀬に行って、部長の権限で本体とは別行動して至仏山や燧ケ岳へ登ったが、それは親が合宿費を出してくれたから可能だっただけで、逆立ちをしてもアルプスに行くお金は出てこなかった。つまり、高校生の小遣いで行けるのは丹沢くらいしかなかったのだ。しかし、登山を再開してみて気が付いたのだが、僕は大倉以外の登山口から登ったことがなかった。正確に言えば、厳冬期に沢登りをしたり、友人の歩荷に付き合って人気のないルートを登ったり、ロッククライミングをした覚えがあり、それは大倉ではなかったとは思うのだが、とにかく、普通の登山というくくりで言えば大倉しか利用していない。なぜかと言えば、バス代が安いという理由しか思いつくことはできない。丹沢なら昼飯代込みで5000円で済ますことができる。その5000円を捻出するのが難しいお年頃だったのである。

11月に大山へ行き、次はどうするかとなった時、まず浮かんだのが鍋割山である。大倉から登る鍋焼きうどんで有名な山である。大倉から塔ノ岳に登る場合、バカ尾根と呼ばれる大倉尾根を登るのが一般ルートとされているが、僕はこの急登が続くバカ尾根は登りたくないので、鍋割山を経由して塔ノ岳へ登りバカ尾根を下るルートを何回か歩いたことがある。なので、ここを歩けば今の自分のレベルを把握することができる。もう一つの選択肢が表尾根だ。大山でも利用したヤビツ峠の登山口から塔ノ岳へ向かい、バカ尾根を下るルートである。厳冬期に入ると道路の凍結によりヤビツ峠へのバスが手前の蓑毛までしか行かなくなる可能性があるので、行くなら寒さが厳しくなる前がいいし、ヤビツ峠までのバスはそう何度も乗りたくないので早めにやっつけてしまおうという考えもあった。

そんなわけで、12月25日のクリスマスにヤビツ峠から塔ノ岳へ向かうことにした。このルートはコースタイムが7時間を少し超えるし、ちょっとした鎖場もあるので、ハイキング気分で歩くとやられる可能性があるが、「登山」初心者でも歩けるルートだとは思う。先月、奥高尾縦走と呼ばれる陣馬山から高尾山まで歩いてみたところ、丹沢とは山の質が違うことがよく分かった。丹沢は最高峰の蛭ヶ岳でも1673mなので低山気分で行くと痛い目に合う。例えば、渋沢駅から大倉登山口までバスで15分である。街からすぐの所に山がド~ンである。急登があるに決まっているではないか。バカ尾根が富士山登山の訓練で登られているのはこのためだ。

僕は鎖場も怖いと思ったことはない。高校生の頃にロッククライミングをかじっておいて良かったと思う。東京オリンピックのクライミングの解説をしていた平山ユージが注目された頃で、山の岩登りではなくロッククライミングというジャンルがあるのを初めて知り、なんだかかっこいいじゃないかと思ってしまった。今ではすっかり忘れてしまったロープワークを覚えたり、三点確保やら懸垂下降やらカラビナもハーケンもユマールもかっこいい単語としてインプットされた。僕が登ったことのある鎖場なんて甘っちょろいルートばかりだから、今後それなりのルートを登る時は心して掛かるつもりではあるが、高校2年の秋に谷川岳の西黒尾根を登っているので満更ではないのかもしれない。その頃に較べたら体のあちこちにガタが来てますのでね、余裕ぶっこくと死んでしまうので気を付けたいと思います。
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さて、肝心の表尾根の話になりますが、鍋割や塔ノ岳では得られないものがある。稜線歩きと山の眺望である。僕がホームは丹沢ですとか言うのが恥ずかしくなるくらい、僕は丹沢のことを知らなかったんだなと思いましたよ。鍋割のメインは樹林帯のコースで、塔ノ岳へ向かうブナ林の美しさには定評がある。塔ノ岳からは眼下に厚木市と海の眺めが素晴らしい。しかし、山の連なりを感じることができる眺めには乏しい。そこを求める人はアルプスに行けば存分に味わえるのではあるが、岩稜の山と緑の山から受ける印象はだいぶ違う。丹沢は低山ならではの緑の連なりを味わうことができる。その代表が表尾根ではないのだろうか。
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大山だって山であると大山は言った。 [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

では、山登りの話を振り返りで進めてまいりますか。細かい話は前回のブログで書いたので省きまして、去年の11月だかに丹沢の大山に登った話をいたしましょう。大山は神奈川県で一番多く登られている山なんだそうで、ケーブルカーがあったり神社があったりと高尾山に似ている。通を気取った山ヤからすると、観光登山とか言って小バカにしがちな山である。

ではなぜ登りに行ったかと言えば、ブランクがあり過ぎたので軽めの山で調子を見たかったからである。紅葉の季節だし、登ったこともないし、行ってやってもいいかなという気分だった。ところがどっこいケーブルカーを使わないコースを選んだら、これがどうにもそんなに軽くはなかった。
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ヤビツ峠へ向かうバスからして満員で臨時便が出るほどの賑わいだった。紅葉のハイシーズンではあったが、平日だしなと思っていたのが間違いだった。世間では山ガールがどうしたこうしたと言っているが、バスに乗っているのは基本的にジジババが多く、遠足前の子供じゃあるまいしテンション高めでよく喋る。密の車内では遠慮しろよと思いつつ、もう先が短いから好きにさせてあげるかと優しい気持ちにもなる。しかも、このバスは山道を行くので良く揺れる。普段は乗り物酔いをしない僕でも気持ちが悪くなってしまった。ヤビツ峠行きのバスは厳冬季になると路面凍結の為に手前の蓑毛までしか行かないこともあるくらい高度を稼いでくれてありがたいし、塔ノ岳への表尾根ルートは眺望がいいので利用者が多いので、もう少しバスの本数を増やしてくれてもいい気がする。座れたら乗り物酔いはしないだろうし、登山の前に体力の消耗はできるだけ避けたいところだ。
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ヤビツ峠から登ってもコース自体は短く、大山までは1時間強、下ってケーブルカーの先のバス停まで入れても3時間とちょっとである。しかし、ブランクが長かったせいか、意外とやられてしまった感がある。ランニングを続けているからといってアスリート並みではないわけだし、ランニングと登山では使う筋肉が違う。ランニングは3日も走らないと走るための筋力が落ちる、登山はそれが2週間なんて言われている。僕の場合はほぼ30年振りだから仕方がない。それに、コースには岩が多かったり石段が多かったりするので、それも言い訳としては最適である。それでも、歩くだけではなく、多少なら走れることも分かったし、少しずつ登る山のランクを上げていこうという思いも芽生えてしまったのである。
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早歩き登山家。 [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

すっかりご無沙汰でございます。忙しいというのはまったくの言い訳でございまして、そもそもPCを開かない日の方が多くなってしまった。スマホでインスタを更新するのに慣れてしまうとブログの文章は面倒になってしまうのだ。以前は休みの日にPCの前に座り飽きもせずにパチパチやっていたものだが、今はそこまでする時間がないというか、優先順位としてはだいぶ下になってしまった感じがする。まぁ、でもたまにはね、更新いたしましょうね。

去年の秋から登山を再開している。僕が登山やらキャンプを趣味にしていたのは15歳から20歳くらいまでの間で、本格的というには程遠い趣味ではあったが、某国営放送のBSで登山のドキュメント番組があると必ず見ていたし、見ると心がザワついてしまうのも毎度のことである。

ここ10年ほどランニングを続けており、その流れで2年程前にローカットのトレッキングシューズを買った。モンブランで開催されるトレイルランニングのレース用に開発されたサロモンのシューズである。買ったはいいが登山の計画はいつになっても白紙のままで、ゴアテックスなので雨の日に履いたらやたらと滑って危険を感じてしまい、とにかく履く機会がまったくなくなってしまった。

コロナ禍になって、登山のドキュメント番組がたびたび再放送されるようになった。放送できる番組がないから再放送するのだろうが、登山を趣味にしている人達に番組を見て登った気持ちになって下さいというなら大きな間違いだ。余計に行きたくなるだけだ。そんなわけで、県をまたがないで行くとすれば丹沢である。久し振りとはいえ、丹沢なら何度も行ったことがあるので安心だ。高校生がお小遣いで行けるのは丹沢止まりだったのだ。まずは去年の秋にヤビツ峠から大山に登って様子を見ることにしたら、予想以上に足に来て翌日ふくらはぎが筋肉痛になった。確かに歩く距離は短いが石段ばかりで意外とハードに感じたのは、ただ単に長いブランクのせいだけだったのだろうか。とはいえ、平坦な登山道ではトレランの真似をしてちょこっと走ったりもしたので、まだまだオジサンは頑張るぞと妙な気合も入ってしまった。月イチで山に行こうと決めたのである。

大山の次は大倉から鍋割山を経由して塔ノ岳へ登った。急登の大倉尾根、通称バカ尾根を登りたくないから鍋割山を経由するという僕の得意なコースである。鍋割山の山頂では少し気難しい山荘主人が作る鍋焼きうどんが人気で、僕はそれを横目に自分でカップヌードルを作って食べるという目的をしっかりと果すことに成功した。次はヤビツ峠から表尾根で塔ノ岳を目指した。ヤビツ峠までのバスは山道を行くので酔って気持ちが悪くなるのでもう乗りたくはないのだが、このルートの稜線歩きはなかなか眺めがよろしくて気に入った。その次は初めての西丹沢で、檜洞丸に登ろうと思っていたのだが前日に計画を変更して畦ヶ丸にした。その方が順番的に正しいかなと思ったのだ。沢沿いのルートを行く西丹沢らしいルートで、調子に乗って歩いたらコースタイムを2時間ほど短縮してしまいバスを待つ時間が長くて参った。

僕はソロで登っている。自分のペースで登りたいから、登山仲間を作ることにも興味がない。雪山を登るには一人では経験と知識的に無理だから、登りたくなったら考えなくてはならないが、たとえば丹沢でもちょこっと雪山を体験するくらいのことはできるし、雪が降った翌日にバカ尾根を登り、危険を感じる前に引き返せばいいだけの話である。僕の予想では今年の夏にはコロナが落ち着いており、卒業検定気分で丹沢の最高峰である蛭ヶ岳に登り、夏の終わりにボーナスで買ったテントを担いで八ヶ岳へ行く計画を立てていた。しかし、ワクチンを打つのがいつになるかよく分からない状況だし、緊急事態宣言やら蔓延防止やらオリンピックやら会社の現場異動やらで気分が落ち着かないので、とりあえずは落ち着くまでは丹沢オンリーでいこうと決めた。基本的には連休を取り、連休初日の平日に登りに行くことにしている。

4月は宮ケ瀬から丹沢山、塔ノ岳を経由してバカ尾根を降りるロングコースに挑んだ。この時も檜洞丸に登る予定だったのだが休みがずれて日曜日になってしまったので、ツツジの季節で混雑するであろう檜洞丸はやめて、平日はバスの便が悪く遠慮していたこのコースにしたのだ。コースタイムは10時間で、ある程度は縮める自信はあったが念のためにヘッドランプを用意した割には6時間半で歩くことができた。現在の登山スタイルはいくつかにジャンル分けされており、軽さに特化したウルトラライト、スピードに特化したスピードハイク、走ることに特化したトレランなど、結局のところカタログ化しているだけじゃないかという否定的な見方もできる。僕は山に登っている最中から早く家に帰って美味しいビールを呑むことばかり考えているので、必然的に早歩きになっているらしく、人がいない平坦な登山道では軽く走ったりもする。ただし、ここ何回かは急いで歩くだけの登山もあまり面白くないなと感じたのも確かではある。結局のところ、自分の好きなように登って下りるだけだなと思う。雑誌やカタログを見てほしいなと思っても、実際にそれを店頭で手に取ってみたりすると、オレには必要ないなと感じることの方が多い。それよりも、直感でこれは必要だと思ったものを揃えていけばいいような気がする。年齢的に言っても、今のような早歩き登山をするのもあと5年ほどだろう。それまでに、このスタイルで攻めたい山がいくつかあるので、頑張りたいと思います。

では、またそのうちにお会いしましょう。

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鎌倉アルプスに行った話。 [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

すっかりご無沙汰である。以前は酔っぱらってから意味の分からないことをアップしたり、休みの日はブログの更新が優先順位のかなり上の方にあったのだが、最近はどうにも菅総理の支持率のように右肩下がりである。そもそも、パソコンをいじくる時間が少なくなってしまった。ネットの検索はスマホで出来るし、インスタを始めてしまったこともその一因になっているようだ。

この2年くらいは音楽を作ることに時間を費やすことも多く、余計にパソコンの前に座る時間が減ってしまった。それでも、文章を書くことは好きなので、以前よりは短い時間ではあるが、気が向いた時にしたためていきたいと思っております。椅子に座ると腰が痛くなるという理由もなくはないのか。

音楽に全精力を注いでいたのは20代で、それ以降はギターをさわる機会もめっきり減ってしまっていたのだが、2年前に検査入院をすることになって、結果によっては手術と2週間の入院が必要で、そもそも、結果が出る前から手術することはほぼほぼ決まっていたので、検査入院をする前にそれまで勤めていた会社を辞めてプー太郎になった。すぐに同業種でアルバイトは始めていたし、手術後に正社員になることを前提に入社していたのであまり生活面での不安はなかった。同業種なので仕事の内容はほとんど変わらなかったのだが、拘束時間がおかしいくらいに減った。その頃には休みの前にしかお酒を呑まなくなっていたので、とにかく自由になる時間が有り余っていた。そうすると、やりたいことの最優先項目が音楽になってしまうわけです、僕の場合。音楽をやっているとどうしても若かりし頃のことを思い出してしまったり、テレビでもついつい登山のドキュメンタリーを見てしまったりするので、だんだんと山ヤの血が騒ぎだしてきた。普段からある程度ランニングをしているので体力はある方ではあるが、たまに膝が痛くなるし、僕が山に行っていたのなんていうのは10代の半ばから終わりにかけての短い期間だったので、打ち込んでいたわけではない。

手術後の夏にリハビリも兼ねて少しずつ山に行こうではないかと、とりあえず見た目重視というか、カタチから入るオレとしては、まずサロモンのトレランもできそうなトレッキング・シューズを買うことにした。ゴアテックスなので、雨でも安心である。安心なので山で履くよりも雨の日の通勤で履く機会が増えたのだが、注意しないとやたらと滑るので危険であった。ビブラムソールのくせに雨の日で滑るなと言いたかったが、山で滑らなければ誰にも文句は言わせないという雰囲気に満ち満ちており、下駄箱の常連さんに落ちぶれてしまいそうだったので、とにかく鎌倉アルプスに行くことにした。鎌倉だろうが何だろうがアルプスである。危険と隣り合わせである。

建長寺とかいう寺の境内からコースが始まっていたので、お金を払わなければ鎌倉アルプスには登れない。このあたりは本場アルプスの入山料と同じシステムである。どこぞの神様に旅の安全をお願いしてからコースに入ると、幼稚園の遠足の集団に取り囲まれてしまった。この中に未来のラインホルト・メスナーがいるのだろう。
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コース自体は大したアップダウンもなく、爺さん婆さんの冒険的散歩にちょうどいい感じである。ただし、行ったのが7月のどえらい暑い日だったので、木漏れ日の中を歩くとは言え熱中症に気を付けていただきたいのだが、これを書いている今はすっかり冬に入っているので、しいて言うなら低体温症に気を付けていただきたい。コースの終盤にある茶屋で昼飯にしようと思っていたのだが、少し早めに着いてしまってまだ準備中だった。ネットでは大根を煮たのがうまいとか書いてあり楽しみにしていたら、準備中だったのはこちらのミスとしても、大根を出すのも秋になってからだと言われた。このくそ暑い中で大根を喰う方が間違っているようだった。仕方がないので、コンビニで買っておいたおにぎりを食べて飢えをしのいだ。つまり、これを書いている今は大根を売っているはずなので安心していただきたいのだが、何かの諸事情で売っていなくてもオレは責任は取れないので悪しからずである。

帰りは鶴岡八幡宮に寄って、どこぞの神様に旅の無事を感謝してから、そこいらの蕎麦屋に入った。そんなわけで、鎌倉で蕎麦を喰って帰ったという話でした。

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