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鍋割山でカップヌードルを食べるのが真のグルメとは言えない理由がこの世に果たして存在するのだろうか? [山ヤと煙はなんとやら。]

おはようございます、38kicksでございます。

先日の大雨で、西丹沢の檜洞丸へ向かう登山道で崩落が発生し、しばらく立ち入り禁止になっていたが、とりあえず応急処置的なルートが確保されたようだ。もちろん、崩れた登山道が復旧されたわけではなく、ロープが渡されているだけだ。崩落個所は脆くなっているはずだから、これから秋の台風などで被害が大きくならないことを願うばかりである。実はこのルートは9月に行こうと考えていた。しばらくは立ち入り禁止が続くだろうと思っていたので、9月は別の登山計画を立ててしまい、気持ちはすっかりそちらの山に移ってしまっているので、今さら計画を戻すことは考えていない。となると、10月か。よし。

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山に行くのは月に一回と決めている。基本的には平日の連休の初日に日帰りで山に登り、家に帰ってしこたまお酒を呑み、翌日はダラダラと過ごす。当然、天気が悪ければ行くことはできない。今年の1月がそうだった。雨や雪ではなかったのだが、とにかく風が強く、断念することにしたのだ。

そんなわけで2月は相変わらずの丹沢に行ってきた。大倉から鍋割山を経由して塔ノ岳へ登り、大倉尾根を下りるルートである。ここは何度も登ったことのある馴染みのあるルートである。僕はバカ尾根と呼ばれる大倉尾根を登りたくないので、塔ノ岳へ登る際には必ず鍋割山を経由することにしている。通い慣れた分、今の状態を知るには格好のルートである。過信は禁物ではあるのは重々承知だが、地図も持たず、コースタイムも気にせずにいたら、意外とロングコースだったとあとから知った。

2月ともなると、低山とはいえ丹沢でも雪が降る。ヤビツ峠へのバスは路面凍結のため下の蓑毛止まりになっていた。昔は山小屋に電話をして雪の状態を聞くしかなかったような気がするが、今はSNSで情報を集めることができる。ビジターセンターや山小屋のインスタで簡単に調べることができるのだ。2月の半ば、このルートにはほとんど雪はない。鍋割から塔ノ岳へ向かう北側の斜面に少しばかり付いているくらいだった。念のためスパッツとチェーンアイゼンを持参していった。

このルートは大倉から林道歩きがあるので敬遠する人もいるらしい。僕は林道歩きが嫌いじゃないのでまったく苦にならない。本格的な登山道が始まる地点に水の入ったペットボトルがあり、鍋割山荘まで水の歩荷のボランティアをすることができる。僕はグレゴリーの18リットルのトレラン用ザックなので水を入れる余裕がなく残念ながら遠慮しておいた。このザックは冬の帰宅ラン用に買ったもので、トレラン用としてはやや大きいし、登山用としてはやや小さい。今回は鍋割山の頂上で名物の鍋焼きうどんは食べずに持参したカップヌードルを食べるのが目的だったので、お湯を入れた水筒を入れてきたので、脱いだ上着も入れるとザックはパンパンになってしまった。

鍋割山荘の親父は鍋焼きうどんと同じくらい名物である。ネットには親父を批判するコメントが多々あるのだが、山の上まで来て街のうどん屋で注文するのと同じ感覚で頼む方がおかしいと僕は思う。ハイシーズンの休日には2時間待ちもあるという。おいおい、ただの鍋焼きうどんだぞ。僕は山小屋で食べるゴハンにまったく興味がないので、その気持ちが分からない。ただ最近はコロナ禍で山小屋の経営も大変と聞くので、ゴハンを食べてお金を落とすのもいいことなのかなと思えるようになってきた。

9月に行く予定にしているルート上に、ビーフシチューが美味しい山小屋と、揚げパンで有名な山小屋がある。はっきり言って、僕一人のソロだったら絶対に行かないルートだと思う。もし行ったとしても、ビーフシチューも揚げパンも食べないだろう。今回は同行者がいるので、そういう登山もありと言えばありなのかなとは思っている。しかし、よく調べてみると、揚げパンは人気があって週末には早めに売り切れてしまうらしい。そういうのを知ってしまうと、おいおい、わざわざ山に登ってまで揚げパンかいと、少々面倒臭い感じにもなってしまうのだ。
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そんなわけで、僕は鍋割山に登ると、カップヌードルに家で入れてきた熱湯を注いで3分待ってからズルズルと食べ始めたのだが、やや一般的な水筒に入れてきたのでもはや熱湯でもなんでもなく、麺は硬めが好みでもないくせにバリカタでスープは実に飲みやすい温度になっていた。しかし、富士山が奇麗だからこれでもいいのだ。

結局、何が言いたいかというと、僕はこの登山を終えてすぐに山用テルモスと呼ばれる水筒を速攻で買いましたと、そういうことなのである。ちなみにテルモスではなく正式にはサーモスであるらしいし、水筒ではなくステンレスボトルであるらしい。まったく面倒臭い世の中である。

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